2025/09/04 16:13
こんにちは。
スタッフォードシャードッグ専門店の店主です。
今日はちょっと珍しいモチーフのフラットバックをご紹介します。
イギリス・ヴィクトリア時代の陶器工房で作られた「ハイランダーと犬」の置物です。
フラットバック?ハイランダー?とハテナが多い方もいると思うので、順を追って説明していきますね!
フラットバックとは?

「フラットバック」とはその名のとおり、背面が平らになっている陶器の置物。
なぜ平らなのかというと、暖炉の上(マントルピース)や壁際の棚にぴったり収まるようにデザインされていたからです。
当時の家庭では、壁際の飾り棚や暖炉の上を「小さな舞台」として演出するのが流行。
だからこそ、正面から見たときに映えるような、少し立体感を省いた作りが人気となったのです。
こちらの記事ではより詳しく解説しています✴️
ハイランダーとは誰?

続いて、ハイランダーとは、ヴィクトリア時代に誕生した置物に描かれているのが、「ハイランダー(Highlander)」と呼ばれるスコットランド兵です。
ヴィクトリア女王がスコットランドを愛し、バルモラル城を夏の離宮としたことをきっかけに、19世紀のイギリスではスコットランド文化が大ブームとなりました🏴
タータン模様やハイランドの衣装は「勇敢さ」「郷土愛」の象徴として人々に好まれ、スタッフォードシャー陶器にも数多く登場します。
この置物は、まさにその時代の空気を反映したものなのです。
犬は忠誠と英雄のシンボル

ハイランダーの間には一匹の犬がいます。
犬はヴィクトリア時代の陶器に頻繁に登場するモチーフで、「忠誠」「変わらぬ愛情」を象徴する存在でした。
特に19世紀には、救助犬として知られるセント・バーナードやニューファンドランド犬が英雄的に語られることもあり、「勇敢な兵士と忠実な犬」という組み合わせは、見る人に安心感と憧れを与えたのです。
ほかのスタッフォードシャー陶器のなかには、子どもを助ける救助犬のモチーフなども存在するほどです!
つまり、この置物は単なるインテリアではなく、当時の人々にとって家に飾ることで「勇気・忠誠・家族の美徳」を示す小さなシンボルだったのです。
大きさから推測すると、スタッフォードシャードッグのモチーフとなったキャバリアではなく、猟犬や救助犬だと推測できますね💡
さいごに
ヴィクトリア時代の「ハイランダーと犬」の置物は、
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スコットランド文化ブームを反映したハイランダー像
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忠誠や英雄性を象徴する犬のモチーフ
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壁際のインテリアを彩るための実用的デザイン
という三拍子がそろった、非常に魅力的なインテリアです。
さらに、今回ご紹介したフラットバックのアイテムは「スピルベース」と呼ばれるものでもあります!
気になる方はスピルベースについて解説したブログもぜひチェックしてみてください🌟
✨ひとつ置くだけで、19世紀の英国があなたのお部屋にやってきます。
勇敢なハイランダーと忠実な犬を、ぜひ暮らしの中に迎えてみませんか?
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